世界中で愛飲されている紅茶は、世界中で生産されています。皆さんが知っているところから、意外なところまで、紅茶の生産地についてご紹介いたします。
世界中に広がる紅茶の産地
紅茶の産地は…と言えばどこを思い出すでしょうか?インドやセイロン(スリランカ)と答えることのできた人は優秀で、ダージリンやアッサム、ウバ、キーマンなど産地まで答えることのできる人はかなりの紅茶好きだと言えるでしょう。紅茶に使われる茶は、アッサム種と言われる葉の大きいものが主流ですが、ダージリンのような高地では中国種で作る産地もあります。
紅茶は、現在、インドやスリランカを中心に、マレーシアやインドネシアなどの東南アジアやケニア、ウガンダなどのアフリカとトルコ、イランなどの中東まで世界中で生産されています。 それらの地域の特徴は、熱帯・亜熱帯などの高温で、降水量が多いこと。茶樹は寒いところと、乾燥したところでは育ちません。
赤道を中心として、北緯45度から南緯35度まで広がる産地は、ティーベルト地帯とも言われ、盛んに紅茶が生産されていますが、現在では南は南アフリカから、北はトルコやグルジアなどの黒海東岸部までかなり広範囲で生産されています。
紅茶は、世界中で毎年生産されている500万トンにもなるお茶の、約80%を占めており、飲用回数としてはコーヒーを上回る生活に欠かせない世界最大の嗜好飲料として、確固たる地位を築いているのです。
紅茶の一大産地と言えば、やはりインドということになり、インド以外では、スリランカが続きます。その次となると、新興国であるケニアになり、かつてイギリス領であったことと、イギリスからの航路が近いこともあり、多くの紅茶をイギリスに輸出しています。
ただし、インドの場合は、国内で大量に紅茶を消費するため、輸出量の一番目はスリランカになり、インドは第3位になります。 消費地の一番目は、イギリスと思うかもしれませんが、実は一番目はロシア、そして2番目はトルコになります。イギリスは第3位になります。 紅茶は消費地も各地に広がっているのです。
世界の紅茶の産地
●東南アジア・アジア・オセアニア
- インド
- 中国
- スリランカ
- バングラディッシュ
- ネパール
- ベトナム
- マレーシア
- インドネシア
- パプア・ニューギニア
- オーストラリア
●アフリカ
- ケニア
- ウガンダ
- ルワンダ
- ブルンジ
- タンザニア
- カメルーン
- コンゴ共和国
- マラウィ
- ジンバブエ
- モザンビーク
- 南アフリカ
- モーリシャス
●中東
-
- イラク
- イラン
- トルコ
- アゼルバイシャン
- グルシャ
●南米
- エクアドル
- ペルー
- ブラジル
- アルゼンチン